エアコンクリーニングは、室内の空気を清潔に保ち、エアコンの性能を維持するために定期的に行うべき重要なメンテナンスです。しかし、正しい方法で行われていないエアコンクリーニングは、実際にはエアコンに悪影響を与える可能性があります。知られていない重大なリスクが存在し、場合によっては、エアコンの故障や健康被害を引き起こすことも。

今回は、多くのクリーニング業者が行ってきた誤ったクリーニング方法の問題点を具体的に挙げ、どのようなリスクが潜んでいるのかを詳しく見ていきます。

1. 使用する洗剤が流せない

エアコンクリーニングで使用される洗剤は強力なものが多く、エアコン内部の汚れやカビをしっかりと取り除くために開発されています。しかし、その洗剤がエアコン内部に残留することがあります。エアコンの構造上、完全に洗剤を洗い流すのは非常に難しく、特に奥深くやフィンの裏側など、手の届かない場所に洗剤が残ってしまうことがあります。

これが原因で、室内の空気が汚染され、アレルギー反応や呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。また、洗剤がエアコンの部品に悪影響を与え、寿命を縮めることも。

2. 洗浄できているかどうかが作業員にも分かっていない

クリーニングを行う作業員がエアコンの構造を十分に理解していないことがあります。特に経験の浅い作業員や適切なトレーニングを受けていない業者が目に見える部分だけを重点的に洗浄し、重要な部分が手付かずのままになることがあります。

その結果、エアコンの効率が低下し、電気代が増えるだけでなく、最悪の場合エアコンが故障することもあります。

3. バケツに黒い水を集めるのが仕事

エアコンクリーニングでよく見かけるのが、作業後にバケツに溜まった黒い水を見せるシーンです。しかし、この方法では内部全体を十分に洗浄できているかどうかは分かりません。

バケツに溜まる汚れは表面部分のもので、エアコン内部の奥深い汚れやカビが残っていることが多いです。これにより、空気中に有害物質が放出される危険性があります。

4. 実は故障が非常に多い

不適切なクリーニング手法を用いると、故障が発生するリスクが増加します。特に水分が内部に残り、電気系統にダメージを与えるケースが多く報告されています。クリーニング中に誤って重要なパーツを損傷することもあります。

「エアコンクリーニングを頼んだら、逆にエアコンが壊れた」という話は珍しくありません。修理費用がかさむリスクもあるため、安価な業者には注意が必要です。

5. 見えない所にカビが集まってよりひどい状態になる

エアコン内部の隠れた部分にカビが残ることがよくあります。これが、クリーニング後もカビ臭さが消えない原因の一つです。

通常のクリーニングでは、手が届かない場所にカビが集まりやすく、さらなる繁殖を引き起こします。これにより、室内の空気が悪化し、カビアレルギーや気管支炎の原因にもなり得ます。


信頼できるエアコンクリーニング業者を選ぶ重要性

エアコンクリーニングは、適切に行われなければ逆効果になることもあります。そのため、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。特に、完全分解クリーニングを提供している業者は、エアコンを徹底的に分解し、内部の隅々まで洗浄を行います。

プロフェッショナルな業者による完全分解クリーニングは、長期間にわたりエアコンの性能を維持し、健康的な室内環境を保つことができます。安価な業者に頼むのではなく、信頼できる業者を選ぶことで、エアコンの寿命を延ばし、安心して使用できる環境を作りましょう。


参考動画
昨年のクリーニング例を紹介する動画はこちらです: